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がん:破傷風トキソイドとCCL3はマウスおよび膠芽腫患者で樹状細胞ワクチンの有効性を改善する

Nature 519, 7543 doi: 10.1038/nature14320

樹状細胞(DC)は刺激を受けた後に成熟し、流入リンパ節へと遊走して免疫応答を誘導する。従って、ex vivoで産生された自己DCを腫瘍抗原でパルス刺激した後に、患者に再度注射することが、免疫治療として行われてきた。DCワクチンは、膠芽腫などの進行がんの患者の治療では効果があまり期待できないことが示されているものの、DCワクチンの有効性を決定する因子についてはまだ解明が進んでいない。今回我々は、破傷風ジフテリア(Td)トキソイドのような強力なリコール抗原を使ったワクチン接種部位の前処置が、腫瘍抗原特異的DCのリンパ節へのホーミングと有効性を大幅に改善し得ることを示す。ヒトでのワクチン接種部位前処置の効果を評価するために、サイトメガロウイルスリン酸化タンパク質65(pp65)RNAでパルス刺激したDCを用いたワクチン両側接種を受ける膠芽腫患者の中から無作為に選んだ患者に対して、ワクチン接種に先立って成熟DCまたはTdでの片側前処置を行った。我々および他の研究室で得られた結果では、pp65は膠芽腫標本の90%以上で発現しているが、腫瘍周辺の正常な脳には発現していないことが示されていて、このウイルスタンパク質を腫瘍特異的標的として破壊するのに非常に適した状況が生じていることが分かる。Tdを投与された患者では、DC遊走が両側ともに増強され、生存が大きく改善された。マウスでも、Tdによる前処置は両側性にDC遊走を増強し、腫瘍増殖がケモカインCCL3依存的に抑制された。我々が行った臨床研究およびマウスでの実証研究は、強力なリコール抗原を用いた前処置が、抗腫瘍免疫療法を改善するための実行可能な戦略となる可能性を示している。

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