Perspective

生物地理学:人新世の定義

Nature 519, 7542 doi: 10.1038/nature14258

地質学では地球の状態の際立った変化に従って年代を区分している。近年の全球的な環境変化から、地球は人類が優占する新たな地質年代である「人新世(Anthropocene)」に突入した可能性が示唆されている。本論文では、この説が生まれた歴史的経緯を概説し、地質記録に残る人為的影響の痕跡を、新たな年代の承認に必要となる公式要件に照らして評価する。得られた証拠からみて、人新世の開始期として提案されているさまざまな時期のうち、1610年と1964年の2つが基準に当てはまるようである。人新世が公式に採用されれば、人類と「地球系」の関係に根本的な変化が生じたことの印となるだろう。

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