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医学:グループ2自然リンパ球は白色脂肪組織のベージュ化を促して肥満を制限する

Nature 519, 7542 doi: 10.1038/nature14115

肥満は遺伝要因と環境要因が関与する疾患であり、現在ますます広がっている。新たな研究から、単球、顆粒球、リンパ球などの免疫細胞が代謝恒常性を調節しており、肥満ではこの調節が異常を来していることが示されている。グループ2自然リンパ球(ILC2)は、適応免疫や、好酸球および代替的活性化マクロファージ応答を調節することができ、また最近になってマウスの白色脂肪組織(WAT)で見つかったことから、ILC2はWATで肥満の発生を制限するように働いている可能性が出てきた。しかし、ILC2はヒトの脂肪組織では見つかっておらず、ILC2が代謝恒常性を調節する機構についてもまだ分かっていない。今回我々は、ヒトWATでのILC2の存在を明らかにし、WATにおけるILC2応答の低下が、ヒトとマウスで保存された肥満の特徴であることを示す。WATでのILC2の維持や、マウスでカロリー消費の増加により脂肪蓄積を制限するには、インターロイキン(IL)-33が極めて重要であることが分かった。このことは、WATでのUCP1(uncoupling protein 1)+ベージュ脂肪細胞の誘導、すなわちカロリー消費を調節するベージュ化あるいは褐色化として知られる過程と関連している。IL-33に誘導されるベージュ化はILC2に依存し、IL-33を投与するかIL-33誘導性ILC2を移入するだけで、適応免疫系や好酸球、IL-4受容体シグナル伝達に依存しなくてもベージュ化を促すのに十分であった。ILC2はメチオニン-エンケファリンペプチドを産生し、このペプチドはin vitroで脂肪細胞に直接的に働いてUcp1の発現を上昇させることができ、またin vivoではベージュ化を促進することが明らかになった。以上のことから、ILC2は、感染や組織損傷への応答に加えて、脂肪機能や代謝恒常性を調節することもでき、この調節作用の一部にはベージュ化を誘導するエンケファリンペプチドの産生が介在していることが示された。

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