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免疫学:アレルギー様薬剤反応に重要なマスト細胞特異的受容体の同定

Nature 519, 7542 doi: 10.1038/nature14022

マスト細胞はアレルギー反応の主要なエフェクター細胞で、またヒスタミンなどの多様な炎症性物質や免疫調節性物質を分泌することで疾病に重要な役割を担っていると考えられている。マスト細胞は一般的に、免疫グロブリン(Ig)E抗体によって活性化されるが、この細胞の独特な性質は、炎症性ペプチドやアレルギー様反応関連薬剤などの塩基性分泌促進物質と総称される一連の陽イオン性物質に対して抗体非依存的な応答性を示すことである。このような物質は病原的に働くことから、それらの受容体群は数十年にわたって探索されてきた。今回我々は、塩基性分泌促進物質がin vitroおよびin vivoで、ヒトGタンパク質共役受容体MRGPRX2のオルソログであるMrgprb2という単一の受容体を介してマウスのマスト細胞を活性化することを報告する。分泌促進物質によって誘導されるヒスタミン放出、炎症および気道収縮は、Mrgprb2ヌルの変異マウスでは見られなくなる。また、注射部位で起こるアレルギー様反応に関連する米国食品医薬品局(FDA)認可ペプチド薬のほとんどもMrgprb2およびMRGPRX2を活性化し、変異マウスでは注射部位の炎症が誘導されないことが分かった。またMrgprb2およびMRGPRX2が、全身性のアレルギー様反応、つまりアナフィラキシー様反応に関連する多くの小分子薬の標的であることが明らかになった。すなわち、アナフィラキシー様反応の薬剤誘導性症状がノックアウトマウスでは大幅に減弱すること、またこれらの分子のいくつかに共通の化学的モチーフが含まれることが突き止められた。この結果は他の化合物についての副作用予測に役立つと考えられる。これらの知見は、塩基性分泌促進物質によるマスト細胞活性化の研究のためのマウスモデルの導入につながり、またMRGPRX2が、薬剤関連有害作用の一部を減らすための治療標的候補であることを明らかにしている。

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