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エピゲノム:ヒトES細胞の分化過程に見られる転写因子の結合動態
Nature 518, 7539 doi: 10.1038/nature14233
多能性幹細胞は、哺乳類の発生期に細胞運命の変化を調節する基本的な分子動態を解析するための強力な系となる。本論文では、38個の転写因子について、ヒト胚性幹(ES)細胞の三胚葉への分化過程におけるゲノム全域での結合データと、広範なエピゲノムおよび転写のデータとの統合解析を報告する。主要な調節動態が示され、選択した因子の細胞系譜特異的な挙動が明らかになった。クロマチンの全体像の協調的なリモデリングに加えて、いくつかの転写因子の結合が、1つの胚葉でのDNAメチル化の特異的な消失と強く関連し、その多くの場合に他の2つの胚葉で相互的にDNAメチル化の獲得が起こっていることが分かった。今回の研究を総合することで、ヒトES細胞の分化過程における転写因子の結合、下流のシグナル伝達エフェクターおよびエピゲノムの状況依存的な再編が明らかになる。

