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天文学:大きく離れた四重星系の形成

Nature 518, 7538 doi: 10.1038/nature14166

恒星系の初期における多重度は、ほとんど分かっていない。連星系や多重星系の起源を説明するために、コアの分裂や円盤の分裂、恒星の捕獲などを含む、多くの機構が提案されている。観測からは、原始星や前主系列星の多重度が、散在星に見られる多重度よりも高いことが示されている。このことは、力学的な相互作用が初期に起きて、多重星系が分裂したり初期の恒星間距離が変化したりすることを示唆している。しかし、形成しつつある系の直接的で高解像度の観測なしに、実際の初期の多重度や支配的な連星形成機構を決定することは難しい。本論文では、若い原始星と3個の重力的に束縛された高密度ガスの凝集体からなる、1000天文単位を超えて大きく離れた四重星系の観測について報告する。これらの凝集体は、高密度のガスフィラメントが分裂してできたものであり、それぞれの凝集体は4万年の時間スケールで恒星を形成すると予想される。我々は、最も近接した対が束縛された連星系を形成することになる一方で、四重星系自体は束縛されてはいるが、50万年の時間スケール(埋もれた原始星段階の存続期間と同程度)で不安定であると結論付ける。こうした観測結果から、約5000天文単位の長さスケールでのフィラメントの分裂が、多重星系を形成する有望な経路であることが示唆される。

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