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細胞生物学:有糸分裂チェックポイント複合体は2分子目のCDC20に結合して活性なAPC/Cを阻害する

Nature 517, 7536 doi: 10.1038/nature13911

紡錘体形成チェックポイント(SAC)は、全ての染色体が残らず紡錘体に接着するまで染色体の分配を遅らせることにより、ゲノムの安定性を維持している。SACは、ユビキチンリガーゼである後期促進複合体/サイクロソーム(APC/C)がサイクリンBとセキュリンを認識するのを妨げるが、それはSACの触媒作用によって、APC/Cの活性化補助因子であるCDC20が有糸分裂チェックポイント複合体(MCC)へ取り込まれるからである。SACは、接着していない動原体が作り出す拡散性の「後期遅延」シグナル(これが細胞質中のAPC/Cを阻害する)を介して働くが、このシグナルがどのようなものであるかは、未解決の重要な問題である。また、SACとAPC/Cは相互の反応性が非常に高く、中期に染色体全てが紡錘体に接着するとAPC/CがサイクリンBとセキュリンに作用するが、動原体の接着がうまくいかなければすぐに阻害される。これが、どのような仕組みで達成されているのかも不明である。今回我々は、MCCが、すでにAPC/Cに結合してこれを活性化した2分子目のCDC20も阻害できることを示す。また、このMCCが活性なAPC/Cを阻害する仕組みや、それがSACに不可欠なことが明らかになった。さらに、この機構は、動原体からのシグナルがない状態でも後期に入るのを防ぎ得ることも分かった。従って、拡散性の後期遅延シグナルの正体はMCCそのものである可能性があり、こう考えることで、SACの再活性化によって活性なAPC/Cを速やかに阻害できる仕組みも説明できる。

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