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細胞生物学:ESCRT機構はヘッジホッグの分泌と長距離活性を調節する
Nature 516, 7529 doi: 10.1038/nature13847
進化的に保存されたヘッジホッグ(Hh)タンパク質ファミリーは、短距離および長距離の分泌型モルフォゲンとして作用し、胚発生中の組織のパターン形成や分化を制御する。成熟したHhは、細胞外での拡散に不可欠な疎水性のパルミチン酸やコレステロールで修飾されている。Hhについては、さまざまな細胞外輸送機構が示唆されているが、実際にin vivoでHhの分泌や輸送に使われている経路は明らかになっていない。本研究では、ショウジョウバエ(Drosophila)の翅成虫原基におけるHhの分泌が、ESCRT(endosomal sorting complex required for transport)に依存することを示す。in vivoでHh産生細胞のESCRT活性を低下させると、その細胞外表面にHhが滞留した。さらに、Hh産生細胞におけるESCRT活性が、長距離シグナル伝達に必要であることも明らかになった。また、in vivoにおいてHhとESCRTタンパク質のプールが細胞外空間に一緒に分泌され、その後、受容細胞の表面で一緒に検出されることの証拠も得られた。以上の知見は、モルフォゲン活性の制御にESCRTタンパク質が果たす新たな役割を明らかにし、長距離の標的誘導に必要な、細胞外小胞による分泌型Hhの組織横断的な輸送のための新たな機構を示すものである。

