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古気候学:過去2万1000年間にわたるエルニーニョの進展と強制力のメカニズム

Nature 515, 7528 doi: 10.1038/nature13963

エルニーニョ南方振動(ENSO)は、地球の気候の年々変動の主な要因であるが、地球温暖化に対するその応答はまだほとんど分かっていない。外部気候強制力に対するENSOの感度に関する我々の理解を深めるには、古気候データとモデルシミュレーションを用いて、ENSOの過去のふるまいを確定することが最も重要である。古気候記録から、ENSOが最終氷期極大期(2万1000年前)以降かなり変化してきたことが示されており、過去6000年にわたってENSOが徐々に強まっていることを示唆するデータもある。ENSOの過渡的変化をシミュレートするこれまでの試みは、簡易化モデルかスナップショット実験に基づいていた。今回我々は、過去2万1000年間にわたる温室効果ガス、軌道強制力、融氷水の流出量の変化と、氷床の変遷を与えた結合大循環モデルによる一連の過渡シミュレーションの結果を解析している。我々のモデルは、完新世において軌道変化によってENSOが強まっており、それが正の海洋–大気フィードバックの増大に起因したことをシミュレートしており、これは古ENSO再構築結果の大半と一致する。退氷期初期において、融氷水の流出とその結果生じる大西洋の南北方向の鉛直循環と赤道域の年サイクルの変化に応答して、ENSOの特性が急激に変化している。退氷による大気中CO2濃度の上昇はENSOを弱める傾向があるが、氷河氷床の後退はENSOを強める。強制力とENSOフィードバックの複雑な変化と再構築の不確実性はさらに、将来のENSOの応答を絞り込むことの難しさとその機会を明らかにしている。

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