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神経科学:ヒストンH2A.Zサブユニット交換が近時および遠隔記憶の固定を制御する

Nature 515, 7528 doi: 10.1038/nature13707

記憶形成は多段階の過程であり、最初に海馬での細胞記憶固定を必要とし、その後記憶維持のためにシステム固定と呼ばれる過程で皮質にダウンロードされる。エピジェネティック機構が両タイプの記憶固定を制御するが、標準的ヒストンがそのバリアントに置き換わるヒストンバリアント交換は、エピジェネティックの1つの分野全体を占めるものの、脳ではほとんど注目されておらず、我々が知る範囲では認知機能と関連した研究はまだない。今回我々は、ヒストンH2AのバリアントであるH2A.Zが、海馬と皮質で恐怖条件付けに応答して能動的に交換され、そこで遺伝子発現を仲介し、近時および遠隔の記憶の形成を抑制することを示す。我々の結果から、認知機能でのH2A.Zの関与の証拠が提供され、特にH2A.Zがおそらく遺伝子発現に対する下流効果を介して海馬固定とシステム固定の負の調節因子となることが示唆される。さらに、システム固定の後半の諸段階でH2A.Z結合の変化が起こることから、このヒストンは記憶維持に必要な安定な分子修飾を仲介する能力を持つことが示唆される。総合すると我々の結果は、認知機能の分子基盤に関与する新たな機構としてヒストンバリアント交換を提唱し、H2A.Zが記憶障害の治療標的の候補であることを示唆している。

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