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構造生物学:ヌクレオソームに結合したPRC1ユビキチン化モジュールの結晶構造
Nature 514, 7524 doi: 10.1038/nature13890
エピジェネティック酵素のポリコームグループは、多くの真核生物で発生時に調節を受ける遺伝子の発現を抑制する。このグループには、ポリコーム抑制複合体1(PRC1)が含まれる。PRC1は自身のE3ユビキチンリガーゼサブユニットであるRing1BとBmi1を用いて、E2ユビキチン結合酵素UbcH5cと共に働き、ヌクレオソームのヒストンH2AのLys 119をユビキチン化する。しかし、PRC1などのクロマチン酵素が基質であるヌクレオソームを認識する分子機構はよく分かっていない。今回我々は、基質であるヌクレオソーム・コア粒子に結合したヒトRing1B–Bmi1–UbcH5c E3–E2複合体(PRC1ユビキチン化モジュール)の結晶構造を示す。この構造から、クロマチン酵素が触媒部位から空間的に離れたヌクレオソーム表面との複数の相互作用により、特異的に基質を獲得する仕組みが示される。今回の構造からはまた、基質認識にユビキチンE2酵素が予想外の役割を担うことが明らかになり、これと近縁のヒストンH2A E3リガーゼであるBRCA1が、どのようにヌクレオソームと相互作用し、ユビキチン化するかに関する手掛かりが得られた。

