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心血管生物学:間葉内皮転換は心臓の血管新生に寄与する
Nature 514, 7524 doi: 10.1038/nature13839
内皮細胞は、内皮間葉転換を起こすことにより心臓繊維芽細胞の一部になるが、心臓繊維芽細胞が心臓傷害後に内皮細胞の運命を獲得し、血管新生に直接的に寄与するかは不明である。今回我々は、遺伝的予定運命図技術を用いて、心臓繊維芽細胞が急性虚血性心臓傷害後、急速に内皮細胞様表現型を獲得することを明らかにする。繊維芽細胞由来の内皮細胞は、本来の内皮細胞が持つ解剖学的、機能的特徴を示す。転写因子p53がこのような心臓繊維芽細胞の運命のスイッチを調節することが分かった。心臓繊維芽細胞でp53を欠失させると、繊維芽細胞由来の内皮細胞形成が著しく減少し、虚血後の血管密度が減少し、心機能が低下する。逆に、心臓繊維芽細胞でp53経路を刺激すると間葉内皮転換が増し、血管が増生し、心機能が改善する。以上の結果から、間葉内皮転換は傷害心臓における血管新生に寄与することが分かり、心臓修復を促進するための治療標的候補が示された。

