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進化:立地特異的な群選択が局所的に適応した群れ構成を促進する
Nature 514, 7522 doi: 10.1038/nature13811
群選択は、群れの絶滅率または増殖率の差異によって生じる選択だと定義できると考えられる。社会的多型の見られるヒメグモ科のAnelosimus studiosusでは、雌が「おとなしい」または「攻撃的」のいずれかの行動表現型となる行動的多型を示す。天然のコロニーは、血縁関係のあるおとなしい個体と攻撃的個体の混成体であり、個体群によって、コロニーの特徴的な「おとなしい個体:攻撃的個体」の比率は異なる。今回我々は、実験的に構築した構成の明らかなコロニーを使って、「おとなしい個体:攻撃的個体」の比率に見られる個体群レベルの分岐が、群れレベルでの立地特異的な選択によって促進されることを明らかにする。つまり、ある特定の比率は一部の立地では高い生存率をもたらすが別の立地ではもたらさない。今回のデータからは、コロニーの絶滅リスクへの応答も示された。乱されたコロニーは、その構成が元の立地に特徴的な比率に一致するよう2世代をかけて調整し、出生地での長期的な生存を図る傾向があった。一方、立地を移動させた個体からなるコロニーは、現在置かれた環境のいかんによらず、元の立地にとどまっていれば生存を促進したはずの混成状態を目指して構成を変化させ続けた。従って、コロニーが構成の調整に用いる調節機構は局所的に適応を遂げたものだと考えられる。今回のデータは、野生個体群で群選択が集団の形質を促進させることの実験的証拠となる。

