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免疫:5′-二リン酸を持つRNAのRIG-Iを介した認識による抗ウイルス免疫

Nature 514, 7522 doi: 10.1038/nature13590

哺乳類細胞は侵入するウイルスを検知して自らを防御する仕組みを持っている。細胞質では、RIG-I様受容体(RIG-I-like receptor;RLR)であるRIG-I(retinoic acid-inducible gene I;DDX58にコードされる)やMDA5(melanoma differentiation-associated gene 5;IFIH1にコードされる)はウイルス感染に関連する非典型的なRNAを検知する。この検知により、アダプターであるMAVSを介したシグナル伝達カスケードが開始され、抗ウイルス活性を持つ重要なサイトカインであるI型インターフェロン(IFN-αおよびβ、以下IFNとする)が最終的に産生される。RIG-IとMDA5は、異なったウイルスRNA構造によって活性化され、またRIG-Iが、平滑末端の塩基対が対合している5′末端に三リン酸(ppp)を持つRNAに応答することを示す多数の証拠が得られている。本論文では、RIG-Iが5′-二リン酸を持つRNA(5′pp)に対しても抗ウイルス応答を起こすことを示す。哺乳類に感染するレオウイルスの5′pp末端を持つゲノムや、酵母に感染するL-Aウイルスから単離された5′pp-RNA、またin vitroでの転写あるいは化学的合成によって作成された、塩基対が対合している5′pp-RNAは、いずれもRIG-Iと結合し、RIG-Iのアゴニストとして働いた。さらに5′pp-RNAに対するRIG-I依存的な応答は培養細胞やマウスでのレオウイルス感染制御に必須だった。従って、RIG-I認識に必要な最小決定因子は5′ppを持つ塩基対が対合したRNAである。そのようなRNAは一部のウイルスで認められるが、非感染細胞には存在せず、これは5′ppp-RNAの検知と同様に、5′pp-RNAの認識も、自然免疫系による自己/非自己区別のための強力な方法として使われていることを示している。

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