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医学:アカゲザルではSIVウイルス血症に先立ってウイルスリザーバーが迅速に形成される

Nature 512, 7512 doi: 10.1038/nature13594

ウイルスリザーバーは、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)根絶戦略における重大な難問である。しかし、このウイルスリザーバーが、急性感染の際に、いつ、どこで形成されるのか、また早期の抗レトロウイルス療法(ART)に対してどの程度の感受性を示すのかはまだ不明である。今回我々は、アカゲザルではサル免疫不全ウイルス(SIV)粘膜感染後、全身性ウイルス血症の発症に先立って、ウイルスリザーバーが迅速に形成されることを示す。SIVMAC251の直腸内感染後の3、7、10日目および14日目のサルのグループで抑制的ART治療を開始した。3日目にART治療を開始すると、末梢血中のウイルスRNAとプロウイルスDNAの出現が阻害され、そしてリンパ節および消化管粘膜でのプロウイルスDNAレベルも、もっと遅い時点で治療を開始したサルに比べて大幅に低下した。また、3日目の治療開始は、SIV特異的液性免疫応答および細胞性免疫応答の誘導を妨げた。それにもかかわらず、24週間にわたる十分な抑制療法の後にART治療を中断すると、全てのサルでウイルスのリバウンドが認められた。だが、3日目に治療を開始したサルは、7、10および14日目に治療を開始したサルに比べるとウイルスリバウンドに遅れが見られた。ウイルスリバウンドまでの時間は、急性感染の間の血中ウイルス総量およびART治療中断時のプロウイルスDNA量と相関していた。これらの結果は、ウイルスリザーバーは、アカゲザルのSIV直腸内感染後の「暗黒期」に、血中ウイルスが検出可能となるのに先立って迅速に形成されることを明らかにしている。薬剤抵抗性のウイルスリザーバーが非常に早い時期に形成されることは、HIV-1根絶戦略にとって重要な、新たな難問となる。

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