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進化遺伝学:新たな種を無性的に形成する経路としてのゲノムの水平伝播

Nature 511, 7508 doi: 10.1038/nature13291

生物の2つの異なる種のゲノムが組み合わさる異質倍数化(allopolyploidization)は、進化的新機軸の主な給源の1つであり、種形成と環境適応の原動力でもある。植物では、作物の栽培化にも異質倍数化が大きく寄与しており、現在の多くの作物が持つ優れた特性は、古代の異質倍数化によって獲得されたものである。異質倍数化は種間の交雑事象によって起こり、それと同時もしくはその後にゲノム重複が生じると一般に考えられている。多くの異質倍数体は近縁種(同属種)間で生じるが、属(genus)あるいは族(tribe)が異なるもっと離れた祖先種間からも形成される。本研究では、異質倍数化が無性的な機構によっても起こり得る可能性について検討した。自然界で広く見られる植物同士の相互作用機構としての接木(grafting)によって、植物細胞間で核ゲノム全体が伝播し得ることが明らかになった。我々は、ナス科植物の草本種と木本種からの新たな異質倍数体植物種の作出により、接木過程が種形成につながることの直接的な証拠を示す。この新たな種は稔性を持ち、稔性のある子孫を生み出した。これらのデータは、自然に起こる接木が無性的な種形成機構となり得ることを明らかにしており、新規の異質倍数体作物種を作り出す方法を示している。

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