Letter

進化:始祖鳥の新しい標本から得られた大羽の進化の手がかり

Nature 511, 7507 doi: 10.1038/nature13467

この数十年で発見された鳥類様の獣脚類恐竜や原始的な鳥群の化石は、象徴的な「始祖鳥」(Archaeopteryx)の系統的な位置付けに役立ち、羽毛の起源と初期進化に関する重要な新データをもたらした。しかし、大羽(pennaceous feather)が進化した生物学的な背景についてはまだ議論が続いている。本論文では、羽毛が翼や尾だけでなく体部や脚部にまで広範囲にわたって保存されている始祖鳥の新しい標本について報告する。この新標本から、始祖鳥の全身が大羽で覆われていたこと、特に後肢では、脛足根骨部には長い左右対称の羽毛が生えていたが、足根中足骨部には短い羽毛が生えていたことが明らかになった。さらに、その翼の羽衣は、最近の複数の解釈に問題があることを示している。進化したマニラプトル類や原始的鳥群の尾、後肢および腕にある大羽の系統発生的分布を分析した結果、それらの構造が飛翔以外の機能的背景の中で進化したものであり、過去の一部の研究で示唆されているように、その背景がほぼ確実にディスプレイに関連していたことが強く示唆された。従って、大羽はイグザプテーション(外適応)であり、後に、いくつかの系統でさまざまなパターンをたどって空気力学的な機能のために使われるようになったと見られる。このことは、鳥群の飛翔の起源がこれまで考えられていた以上に複雑であり、飛翔に関連する能力の数々が複数回にわたって収斂的に獲得された可能性を示している。

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