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免疫:腸内TH17細胞が示す共生細菌抗原に限定された特異性
Nature 510, 7503 doi: 10.1038/nature13279
17型ヘルパーT(TH17)細胞は、粘膜防御および自己免疫疾患の病因に非常に重要な役割を持っている。この細胞は小腸の粘膜固有層に最も多く存在し、マウスではこの細胞の存在が粘膜固有層への微生物叢の定着に必要とされる。セグメント細菌(SFB)は、それだけで動物モデルでTH17細胞を誘導し、TH17依存的な自己免疫疾患を促進することができる。しかし、TH17細胞の特異性、個々の細菌によるその誘導機構、またこの細胞がどうやって組織特異的炎症を促進するのかは分かっていない。今回我々は、SFBを定着させたマウス腸内のTH17細胞のT細胞抗原受容体(TCR)レパートリーは、他の腸内CD4+ T細胞のレパートリーとの重複が最小限であること、またほとんどのTH17細胞がSFBによってコードされる抗原を認識するが、他のT細胞は認識しないことを示す。SFBにコードされたペプチドに対して特異的な抗原受容体を持つT細胞は、SFBを定着させたマウスが腸内に強力なTH1細胞誘導因子であるリステリア菌(Listeria monocytogenes)も定着させている場合であっても、RORγt発現TH17細胞に分化した。従って、T細胞エフェクター機能の抗原特異性との組み合わせは、抗原を産生する細菌の種類によって決定される。これらの知見は、共生微生物叢が臓器特異的自己免疫疾患に寄与する仕組みの理解と、新規粘膜ワクチンの開発に大きな関わりがある。

