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c-kit+細胞が心臓に供給する心筋細胞はわずかである
Nature 509, 7500 doi: 10.1038/nature13309
心臓は傷害後に再生するのか、するとしたらどのように再生するのかは、盛んに議論されている。心臓に存在するc-kit発現前駆細胞は、傷害後の新たな心筋生成の主要な供給源であると報告されている。今回我々は、マウスを使って2つの遺伝的手法を開発し、成体で加齢に伴って、あるいは成体での障害後に起こる発生の際に内在性のc-kit+細胞が分化した心筋細胞を心臓に供給するかどうかを検討した。Creリコンビナーゼあるいはタモキシフェン誘導性MerCreMerキメラタンパク質をコードする相補的DNAをマウスのKit遺伝子座に挿入し、レポーター系統と交配して細胞系譜を恒久的に標識した。内在性c-kit+細胞は心臓内で確かに新たな心筋細胞を産生したが、その割合はおよそ0.03%以下であり、もし細胞融合が主体であると考えると、およそ0.008%以下となる。対照的に、c-kit+細胞は心臓の内皮細胞を大量に生成した。従って、内在性のc-kit+細胞は心臓で心筋細胞を産生できるが、おそらくその量は機能的に意味のないレベルであろう。

