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神経科学:内側視索前野のガラニン発現ニューロンは子育て行動を支配する

Nature 509, 7500 doi: 10.1038/nature13307

マウスは仔マウスに対してロバストな定型化された行動を示す。未交尾の雄は通常、仔マウスを攻撃するが、未交尾の雌や交尾経験のある雄および雌は子育て行動をとる。今回我々は、鋤鼻感覚を遺伝学的に損なわせた未交尾の雄は仔マウスを攻撃せず、子育てすることを示す。さらに、雄および雌で、子育てをしている際には内側視索前野(MPOA)にあるガラニン発現ニューロンサブセットが特異的に活性化されること、また、交尾の際にはこれとは別のニューロンサブセットが活性化されることも明らかになった。MPOAのガラニン発現ニューロンを遺伝学的に除去すると、雄でも雌でも子育て応答が著しく損なわれ、雄では交尾にも影響が生じる。未交尾の雄で、光遺伝学的手法によってこれらのニューロンを活性化すると、他の雄や仔マウスに対する攻撃性が抑えられ、仔マウスにグルーミングを行うようになる。従って、MPOAのガラニン発現ニューロンは、雄と雌の子育て行動や他の社会的応答の極めて重要な調節要素であることが明らかになった。これらの結果は、子育て行動や社会的経験によるこの行動の変化を神経回路レベルで詳細に解析するための糸口になるだろう。

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