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医学:不全心ではmiR-25の抑制により心収縮力が改善する

Nature 508, 7497 doi: 10.1038/nature13073

心不全は心機能の衰弱性低下を特徴とし、最近の臨床試験結果から、細胞内カルシウムハンドリングの促進による心筋細胞収縮力の改善が効果的な治療となる可能性が示唆されている。心不全ではマイクロRNA(miRNA)の調節が異常になるが、miRNAが収縮力を制御するのか、あるいは治療標的となるのかは推測の域を出ない。今回我々は、ヒトのmiRNAオームのハイスループット機能的スクリーニングを用いて、筋小胞体カルシウム取り込みポンプSERCA2a(別名ATP2A2)をコードするメッセンジャーRNAと相互作用することにより心筋の細胞内カルシウムハンドリングを抑制するmiRNAを明らかにした。調べた875のmiRNAのうち、miR-25はin vitroで心筋細胞のカルシウム取り込み動態を強力に遅延させ、マウスとヒトの両方の心不全で発現が増加した。in vivoでアデノ随伴ウイルス9(AAV9)を用いてmiR-25を過剰発現させると、収縮機能が顕著に低下するが、一方、miR-25に対するアンチセンスオリゴヌクレオチド(antagomiR)をマウスモデルに注入すると、すでに発症している心不全の進行が停止し、対照antagomiRオリゴヌクレオチドに比べて心機能と生存率が改善した。これらの結果は、内在性miR-25の発現増加が心不全時の心機能低下の一因であることが明らかにしており、心機能を改善するためにmiR-25が治療標的となる可能性を示唆している。

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