Letter

宇宙:アンドロメダ座IIにおける2つの矮小銀河が合体した残骸

Nature 507, 7492 doi: 10.1038/nature12995

重力によって駆動され、銀河や銀河団などの大質量構造は、階層的な合体と小さな系の降着を通じて連続的に成長すると考えられている。観測による降着現象の証拠は、天の川銀河やアンドロメダ銀河のような大質量銀河の外側のハローを横切るコヒーレントな恒星流から得られる。星の質量で太陽質量の1011倍程度となる、似たような質量のスケールでは、合体活動のさらなる証拠も十分に存在する。もっと低質量の銀河の合体は、銀河形成の階層的な過程の中で予想されるが、星の質量で太陽質量の約109倍よりも小さい銀河では、これまで確認されていない。本論文では、アンドロメダ銀河の伴銀河の1つで、星の質量で太陽の107倍の質量しかない矮小楕円体銀河であるアンドロメダ座IIで恒星流を力学的に検出したことについて報告する。恒星流の特性から、2つの矮小銀河が合体した残骸を観測していることが示される。この合体は、残骸のダイナミクスに劇的な影響を及ぼし、残骸は現在、その投影された長軸の回りに回転している。アンドロメダ座IIの恒星流は、最も小さな銀河質量のスケールまで、銀河形成のスケールに依存しない特性を例示するものである。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度