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免疫:HIV-1感染ではピロトーシスによる細胞死がCD4 T細胞枯渇を促進する

Nature 505, 7484 doi: 10.1038/nature12940

HIVに感染した宿主でCD4 T細胞の細胞死を引き起こす経路はよく分かっていないが、アポトーシスが重要な機序であると考えられてきている。今回我々は、カスパーゼ-3を介するアポトーシスは、活性化されて増殖性感染したCD4 T細胞に相当する、CD4 T細胞のごく一部の細胞死の原因であることを明らかにする。静止期リンパ系CD4 T細胞の残りの95%以上は、ウイルスの不稔感染によって誘導されるカスパーゼ-1を介したピロトーシスによって死ぬ。ピロトーシスは、非常に炎症性の強いプログラム細胞死に相当し、細胞質の内容物およびIL-1βなどの炎症性サイトカインが放出される。従って、この細胞死経路はHIV-1感染で見られる2つの特徴的事象、つまりCD4 T細胞の枯渇と慢性炎症を結び付け、また死にかけているCD4 T細胞が炎症性シグナルを放出してもっと多数の細胞を引き寄せ、細胞死を起こさせるという病原性の悪循環を作り出す。この悪循環は、ヒトでの安全性が明らかになっているカスパーゼ-1阻害剤によって断つことが可能である。このことは、ウイルスではなく、宿主の方を標的とする新しい種類の「抗AIDS」治療薬の可能性を示している。

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