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細胞:エストロゲンは雌で、また妊娠中に造血幹細胞の自己複製を増加させる
Nature 505, 7484 doi: 10.1038/nature12932
生殖器や脳など、性的二型性を示す哺乳類組織は、性ホルモンによって直接あるいは間接に調節される幹細胞を含んでいる。重要な疑問は、性特異的な形態学的差異を示さない組織でも幹細胞が生理的機能やホルモンによる調節において性差を示すかどうかである。一部の造血細胞の終末分化や機能は性ホルモンによって調節されるが、造血幹細胞機能は両性において同じであると考えられている。本論文では、マウス造血幹細胞がエストロゲンによる細胞周期調節において性差を示すことを明らかにする。雌マウスの造血幹細胞は、雄マウスのものよりも有意に高い頻度で分裂する。この差異は精巣ではなく、卵巣に依存している。主に卵巣で産生されるホルモンのエストラジオールの投与は、雄でも雌でも造血幹細胞の分裂を増加させた。エストロゲンレベルは妊娠中に上昇し、造血幹細胞の分裂、造血幹細胞の頻度、細胞充実性、脾臓での赤血球産生を増加させる。造血幹細胞はエストロゲン受容体α(ERα)を高いレベルで発現していた。造血幹細胞からERαを条件的に欠失させると、雌マウスで造血幹細胞の分裂が減少したが、雄マウスでは減少せず、また妊娠中には、造血幹細胞の分裂、造血幹細胞の頻度および赤血球産生の増加が抑えられた。エストロゲン/ERαシグナル伝達は、妊娠中に造血幹細胞の自己複製、脾臓造血幹細胞の増殖および赤血球産生を促進する。

