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構造生物学:哺乳類ミトコンドリアリボソームの大サブユニットの構造
Nature 505, 7484 doi: 10.1038/nature12890
ミトコンドリアは、真核細胞で酸化的リン酸化によるエネルギー変換を行う細胞小器官であり、そのリボソームはミトコンドリアゲノムにコードされている非常に疎水的なタンパク質をいくつか合成する。哺乳類ミトコンドリア中のリボソームは進化の過程で、リボソームRNAの短縮やミトコンドリア特異的なリボソームタンパク質の獲得など、いくつもの大規模な構造変化を遂げてきた。今回我々は、低温電子顕微鏡法で決定されたブタミトコンドリアリボソームの39S大サブユニットの4.9 Å分解能での三次元構造を示す。その構造を化学的架橋や質量分析実験のデータと合わせることにより、原子レベルに近い分解能での39Sサブユニットの独特な特徴が明らかになり、ポリペプチド出口部位の構造に関する詳細な知見が得られた。ミトコンドリアリボソームのこの部位は、細菌の同じ部位と比べるとかなり改変されており、呼吸鎖の非常に疎水性の高いタンパク質成分の合成と膜への挿入のために特化した基盤を提供している。

