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分子生物学:UvrDはRNAポリメラーゼを後退させることでDNA修復を助ける
Nature 505, 7483 doi: 10.1038/nature12928
UvrDヘリカーゼはヌクレオチド除去修復に必要とされるが、この過程で果たす役割についてはよく分かっていない。本研究では、大腸菌(Escherichia coli)のUvrDが、転写伸長時にRNAポリメラーゼに結合し、そのヘリカーゼ/トランスロカーゼ活性によって、RNAポリメラーゼをDNAに沿って後退させることを示す。UvrDはこの後退を誘導することで、停止したRNAポリメラーゼによって隠されていたDNA損傷部位を露出させ、ヌクレオチド除去修復酵素が損傷部位に接近できるようにする。今回の結果によって、UvrDが真正の転写伸長因子であり、転写複合体とDNA修復複合体の競合を解決することで、ゲノム完全性の維持に寄与していることが確証される。さらに、転写伸長因子NusAがUvrDと協働し、RNAポリメラーゼ後退の促進と、露出した損傷部位へのヌクレオチド除去修復酵素の誘導を行うことで、転写とDNA修復を連携させていることも明らかになった。このような後退は全ての細胞性RNAポリメラーゼに共通した特徴であることから、細菌と真核生物ではこの機構によってRNAポリメラーゼが広範囲にわたるDNA損傷スキャナーとして機能できると考えられる。

