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老化:生命系統樹全体にわたって見られる老化の多様性
Nature 505, 7482 doi: 10.1038/nature12789
進化は個体群統計学的な特性を促進し、また、個体群統計学的な特性によって促進される。1つの遺伝子型は、その表現型がある環境に置かれた場合の死亡率および繁殖率の年齢パターンを形作り、さらにこの2つのパターンが、その環境中での当該遺伝子型の適応度を決める。従って、老化の進化を解明するには、生命系統樹全体にわたり、さまざまな種の死亡率および繁殖率の年齢パターンを比較する必要がある。しかし、それを実際に行った研究は極めて少なく、研究対象となった分類群も限られている。今回我々は、哺乳類11種、それ以外の脊椎動物12種、無脊椎動物10種、維管束植物12種、および緑藻1種に関して、死亡率と繁殖率の年齢に対する変化の標準化パターンを対比した。進化は必然的に、成熟後の加齢に伴う死亡率上昇と繁殖率低下を引き起こすと予測されていたが、今回比較した種の間には、寿命の長い種と短い種の両方で、上昇型、一定型、下降型、こぶ型および屈曲型など、曲線に大きな差異が見られた。こうした多様性の存在は、理論研究には老化の進化に関するより幅広い見方の開拓という問題を、実験研究にはさらに多くの種の個体群統計学解析という問題を課するものだ。

