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分子生物学:N6-メチルアデノシンに依存した、メッセンジャーRNAの安定性調節
Nature 505, 7481 doi: 10.1038/nature12730
N6-メチルアデノシン(m6A)は、全ての高等真核生物のメッセンジャーRNAに最も広く存在する内部修飾(キャップ以外の修飾)である。m6A修飾は細胞の生存と発生に不可欠であるが、その正確な役割はまだ解明されていない。最近、哺乳類細胞で2種類のm6Aデメチラーゼが見つかり、基本的な生物機能や病気におけるm6Aの重要性が明確になった。本論文では、YTHDF2(human YTH domain family 2)「読み取り」タンパク質がm6Aを選択的に認識し、mRNAの分解を調節することを明らかにする。YTHDF2の標的となる細胞RNAは3,000以上見つかり、その大半はmRNAだったが、中には非コードRNAもあって、それらの保存されている中心的モチーフはG(m6A)Cだった。さらに、RNA代謝におけるYTHDF2の役割を調べ、YTHDF2の結合によってmRNAは翻訳可能なmRNAプールからPボディ(processing body)のようなmRNA分解部位へと移動することが明らかになった。m6Aを含むmRNAに選択的に結合するのはYTHDF2のカルボキシ末端ドメインであり、アミノ末端ドメインはYTHDF2–mRNA複合体を細胞のRNA分解部位に局在させる役割を担っている。これらの結果は、動的なm6A修飾が選択的に結合するタンパク質によって認識され、mRNAの翻訳状況やその寿命に影響を及ぼすことを示している。

