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神経科学:活動依存的な転写因子NPAS4は領域特異的な抑制を調節する
Nature 503, 7474 doi: 10.1038/nature12743
不均一な抑制性ニューロン集団は神経回路を介した情報の流れを制御する。錐体ニューロンの樹状突起上に形成される抑制性シナプスは、興奮性シナプス電位の総和を調節し、樹状突起のカルシウム発火の発生を防止する。正確なタイミングでの細胞体の抑制は、その活動電位の数および発火が起こり得る期間の両方を制限する。活動依存的な転写因子NPAS4は、細胞培養系では抑制性シナプスの数と機能を調節するが、この転写因子がin vivoでニューロンの異なる領域に形成される抑制性入力に影響を与える仕組みは分かっていない。本論文では、マウス海馬での行動によって駆動されるNPAS4発現が、CA1錐体ニューロンに形成された抑制性シナプスの再分配を調整すると同時に、細胞体の抑制性シナプス数を増加させる一方で、尖端樹状突起の抑制性シナプス数を減少させることを示す。この抑制の再構築は、NPAS4標的遺伝子である脳由来神経栄養因子(Bdnf)が部分的に仲介する。Bdnfは、細胞体の抑制を特異的に調節するが、樹状突起の抑制は調節しない。これらの知見は、感覚刺激が、NPAS4およびその標的遺伝子を誘導することにより、ニューロンの出力を制限する一方、可塑性を許容する樹状突起環境を作り出すというやり方で、ニューロン抑制の空間的特徴を別個に制御することを示している。

