Article
免疫:ユビキチンリガーゼであるパーキンは細胞内病原体に対する抵抗性をもたらす
Nature 501, 7468 doi: 10.1038/nature12566
細胞内の細菌をユビキチンを介してオートファジー経路へと誘導することは、ヒトにとって重大な病原体である結核菌(Mycobacterium tuberculosis)をはじめとする細菌の体内への侵入に対抗する重要な先天的防御機構の1つである。しかし、細胞内細菌へのユビキチン鎖付加を触媒するユビキチンリガーゼについては、ほとんど分かっていない。パーキンタンパク質はマイトファジーでの役割がよく知られているユビキチンリガーゼで、パーキンをコードする遺伝子(PARK2)に変異があるとパーキンソン病にかかりやすくなる。意外にも、PARK2の調節領域の遺伝的多型は、ライ菌(Mycobacterium leprae)やチフス菌(Salmonella enterica serovar Typhi)などといったヒトの細胞内病原菌に対する感受性亢進にも関連しているが、免疫におけるパーキンの働きは解明されていない。本論文では、パーキンが結核菌のユビキチンを介したオートファジーに役割を果たしていることを明らかにする。パーキンを欠失したマウスとショウジョウバエはどちらも、さまざまな細胞内細菌感染に感受性となることから、後生動物の先天的防御でパーキンが果たす役割は保存されていることが分かる。また、この研究によって、マイトファジーと感染性疾患との間に予想外の機能的関係があることが明らかになった。

