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生態:個体数と機能的形質を統合することで明らかになった、全球の新しい魚類多様性ホットスポット

Nature 501, 7468 doi: 10.1038/nature12529

種の豊富さは、全球の生物多様性パターンを捉える上で数百年にわたって第一の指標となってきた。この理論的枠組みがいかに重要視されているかは、生態学や保全管理において、幅広いスケールの多様性パターンの促進要因を解明するため、また管理の生物学的基盤として、種の豊富さとそれに関連する存在度に基づく尺度に重点が置かれていることに表れている。しかし、この状況は急速に変化しつつある。なぜなら現在では、種の多様性とさまざまな生態学的機能(バイオマス生産や栄養循環など)との関係の特性や強度を明らかにするには、種の数だけでなく、存在する種、それらの表現型、および種ごとの個体数も極めて重要なことが分かっているためである。それらの尺度を統合すれば、種数だけによる場合よりも、生態学的機能の点から見てより的確に表現された全球の生物多様性パターンが得られると考えられる。今回我々は、種の豊富さに基づく従来の全球的な生物多様性分布の尺度を、種の個体数と機能的形質を組み込んだ測定法と比較した。全ての海盆の緯度133度にわたる1,844か所の礁の海生魚類2,473種に関する標準化された定量的調査データを用いることで、いくつかの温帯海域と東太平洋の熱帯海域に新たな多様性ホットスポットが見つかった。これらは、群集内の個体間に見られる機能的形質の高い多様性(Raoの二次エントロピーQを用いて計算される)と関係し、陸上動物の機能的多様性と種の豊富さに関してこれまでに報告された、種数の多い熱帯域のみが強調されるパターンとは異なっている。観察された海洋の礁の魚種全般にわたって、調査地点の緯度が高いほど種ごとの個体数の均等度(「群集均等度」)が高いという傾向が全球で認められた。このことは、機能的多様性ホットスポットの分布に寄与しており、よく知られている緯度方向の種の豊富さの勾配とは対照的である。今回の知見は、さまざまな生態系機能に対する種の多様性の寄与が大きなスケールで変化していることを示唆しており、種数が多い熱帯海域ほど、温帯海域の種に比べて、群集レベルの生態学的過程に対するそれぞれの種の寄与が平均して小さいことを意味している。生態学的機能の測定法は、保全管理で計画の優先事項を見極める場合や生物多様性の値につながる変化を追跡する場合などに、種の多様性の測定法を補完するのに役立つ。

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