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神経科学:社会的報酬には側坐核でのオキシトシンとセロトニンの協調的活動が必要である

Nature 501, 7466 doi: 10.1038/nature12518

種内の社会行動は、ミツバチやヒトで見られるようにさまざまだが、集団としての生存に有利である半面、個体にとって不利益になる場合も多い。こうした行動の進化上の存続には、適応的な社会的相互作用の強化が必要なように思われるが、社会的報酬が脳で符号化される神経機構はほとんど解明されていない。今回我々は、マウスにおいて、オキシトシンが側坐核中心部で社会性強化シグナルとして働き、中型有棘ニューロンで興奮性シナプス伝達のシナプス前性長期抑制を誘発することを示す。側坐核はオキシトシン受容体が関わる入力を複数の脳領域から受けているが、そのうちで側坐核をセロトニン(5-hydroxytryptamine;5-HT)性に神経支配する背側縫線核からオキシトシン受容体のみを遺伝的に除去したところ、社会的相互作用の強化特性が見られなくなった。また、オキシトシンが誘発するシナプス可塑性には、側坐核の5-HT1B受容体の活性化が必要で、これを阻害すると社会的報酬も妨げられた。これらの結果は、マウスの社会的相互作用の報酬特性には、側坐核におけるオキシトシンと5-HTの協調的活動が必要なことを示しており、自閉症などの神経精神疾患で見られる社会的障害の発症原因を理解するための機構的な手がかりとなる。

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