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細胞:ZFP36L2は前期赤芽球バースト形成単位前駆細胞の自己複製に必要である
Nature 499, 7456 doi: 10.1038/nature12215
多くの細胞系譜で幹細胞および前駆細胞は自己複製分裂を行うが、この過程を調節する細胞外と細胞内のタンパク質についてはほとんどわかっていない。グルココルチコイドは、前期赤芽球バースト形成単位 (BFU–E) 前駆細胞の自己複製を促進することで、赤血球形成を促す。本研究では、RNA結合タンパク質ZFP36L2が、BFU–Eのグルココルチコイド受容体(GR)の転写標的であり、BFU–Eの自己複製に必要であることを示す。BFU–E期からの赤芽球分化の間、通常ZFP36L2は下方制御されているが、BFU–Eの自己複製を促進するGRアゴニストで調べたものの全てがZFP36L2の発現を維持し、GRはZFP36L2の潜在的なエンハンサー領域のいくつかに結合する。培養したBFU–E細胞でZFP36L2をノックダウンしても、細胞分裂速度に影響は出なかったが、グルココルチコイドによるBFU–E自己複製を阻害し、移植した赤芽球前駆細胞でZFP36L2をノックダウンすると、貧血の誘導後に通常見られる、フェニルヒドラジン投与による赤芽球系前駆細胞の増加を抑制した。ZFP36L2は、赤芽球の最終分化中に高い発現レベルで誘導、維持されるメッセンジャーRNAに選択的に結合し、それらの発現レベルを負に調節する。従って、ZFP36L2は分子スイッチの一部として機能し、BFU–Eの自己複製と、その後の赤芽球コロニー形成単位(CFU–E)前駆細胞および赤芽球の総数の増加を促進する。

