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発生:前駆細胞の組み合わせ的な時間的パターン化が神経系の多様性を拡大する
Nature 498, 7455 doi: 10.1038/nature12266
ヒトの外側脳室下帯(OSVZ)の神経前駆細胞やショウジョウバエ(Drosophila)のII型神経芽細胞は、それぞれ成人の大脳皮質および成虫の中心複合体に細胞を供給する中間神経前駆細胞(INP)を生み出す。INPは、単純に増殖するだけなのか、それとも各種の神経系細胞タイプに多様化もするのかはわかっていない。今回、ショウジョウバエのINPが、連続的に別種の神経系細胞サブタイプを生み出すこと、Dichaete、Grainy head、 Eyelessという転写因子を順に発現すること、そしてこれらの転写因子がそれぞれ別種の神経系細胞サブタイプを生産するのに必要なことを明らかにする。さらに、INPの供給源であるII型神経芽細胞も同様に順番にいくつかの転写因子を発現し、時間経過とともに異なるニューロン/グリアの細胞系列を生み出し、これが細胞種決定の第二の時間軸になっていることもわかった。結論として、神経芽細胞とINPの時間的パターン化軸は共同して働き、成虫の中心複合体内の神経系細胞多様性を生み出している。ヒト脳でも、OSVZ前駆細胞が同様な機構を使って神経系細胞多様性を増大させている可能性がある。

