Article
生体力学:野生チーターの狩猟の移動運動力学
Nature 498, 7453 doi: 10.1038/nature12295
チーターは地上最速の動物として知られているが、優れた運動能力に関する速度以外の側面、中でも野生環境での狩猟時のそうした側面については、ほとんどわかっていない。今回我々は、全地球測位システム(GPS)と慣性計測装置(IMU)を併用する新たな追跡用首輪を独自に設計し、これを用いて、ボツワナで5頭の野生チーターが行った、主として狩猟目的の367回の走行に関して、移動運動力学および狩猟結果を把握した。25.9 m s−1(58 m.p.h.もしくは 93 km h−1)という際立った最高速度が記録されたが、多くの場合、チーターの狩猟の速度は中程度にとどまった。横方向および前方向の加速度、減速度、および体重当たりの仕事率に関しては、全陸上哺乳類中で最高レベルの測定値が記録された。これは、大型走行性捕食者が自然の生息環境で行う狩猟行動の力学に関する詳細な移動運動情報として、我々が知る限りで初めてのものである。

