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分子生物学:MBNLタンパク質はES細胞特異的な選択的スプライシングと再プログラム化を抑制する

Nature 498, 7453 doi: 10.1038/nature12270

胚性幹(ES)細胞の多能性を制御するコア遺伝子調節回路についてこれまで行われてきた研究はおおむね、転写、クロマチンおよび非コードRNA調節因子の役割に注目したものだった。選択的スプライシングは広く作用する遺伝子調節形態だが、ES細胞の多能性や分化の調節におけるその役割については十分解明されていない。本論文では、muscleblind-like RNA binding proteinであるMBNL1およびMBNL2が、カセットエキソン型選択的スプライシングという大規模プログラムに直接的に働く、保存された負の調節因子であることを明らかにする。こうしたスプライシングはES細胞とそれ以外の細胞種では調節機構が異なっている。分化した細胞でMBNLタンパク質をノックダウンすると、選択的スプライシング事象のおよそ半分がES細胞様のパターンに切り替わるが、ES細胞でMBNLタンパク質を過剰発現させると、分化細胞様の選択的スプライシングパターンが増える。MBNLによって調節される事象の1つは、多能性を制御するフォークヘッドファミリー転写因子FOXP1での、ES細胞特異的な選択的スプライシングの切り替えである。MBNLタンパク質のノックダウンが、主要な多能性遺伝子の発現や体細胞再プログラム化過程での誘導多能性幹細胞の形成を大幅に上昇させることは、MBNLタンパク質が多能性に関して重要な負の調節的役割を持つことと一致している。

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