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免疫:自然リンパ球は腸内常在共生菌に対するCD4+ T細胞応答を調節する

Nature 498, 7452 doi: 10.1038/nature12240

自然リンパ球(ILC)は、最近性質が明らかにされた免疫細胞ファミリーで、腸上皮細胞が作る障壁の完全性のサイトカイン介在性調節に重要な役割を担っている。ILC応答の異常は、炎症性腸疾患などの多くのヒト慢性疾患と関連していて、ILCが病因に関わっていると考えられている。ILCの機能評価研究では、ILCを選択的に標的とすることができないため、適応免疫に関わる細胞を欠損したマウスが主に使用されてきた。しかし、リンパ球が十分に存在する宿主でのILCの数は、エフェクターサイトカインの発現プロファイルが似ているCD4+ T細胞に比べると、ずっと少ない。そのため、適応免疫存在下でのILCの機能や、ILCが適応免疫細胞応答に影響を及ぼす可能性については、まだ明らかにされていない。この問題を調べるため、我々は適応免疫系が存在するマウスで、遺伝学的、あるいは抗体を介して細胞数を大幅に減らすという方法を使ってILCを標的とし、欠損させた。RORγt+(retinoic-acid-receptor-related orphan receptor-γt-positive)ILCの欠損は、常在菌に対する適応免疫細胞応答の調節異常や、軽度の全身性炎症と関連していた。注目すべきことに、ILCによる適応免疫細胞の調節は、インターロイキン(IL)-17A、IL-22、またはIL-23に非依存的に起こった。全ゲノム転写プロファイリングおよび機能解析によって、RORγt+ ILCは、主要組織適合複合体クラスII(MHCII)を発現しており、抗原のプロセシングを行って抗原を提示できることが明らかとなった。しかし、ILCはT細胞増殖を誘導するように働くのではなく、常在菌に特異的なCD4+ T細胞応答を制限するように機能していた。これと合致するように、マウスRORγt+ ILCでMHCIIを選択的に欠損させると、常在菌に依存的なCD4+ T細胞応答の調節異常が生じ、自発的な腸管炎症が起こりやすくなった。これらの結果は、ILCはCD4+ T細胞とのMHCIIを介する相互作用により、常在菌に対する病的な適応免疫細胞応答を制限して、腸管の恒常性を維持していることを明らかにしている。

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