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細胞:KAT5のチロシンリン酸化がクロマチン変化の感知とATMシグナル伝達を共役させる
Nature 498, 7452 doi: 10.1038/nature12201
クロマチン内のDNA損傷部位の検知は、DNA損傷に対する細胞応答の非常に重要な段階の1つである。しかし、哺乳類細胞でクロマチン変化の感知をDNA損傷シグナル伝達と共役させる調節機構はよくわかっていない。本論文では、DNA損傷後に、プロテインアセチルトランスフェラーゼであるKAT5(別名TIP60)のチロシンリン酸化が増加し、それがヒストンの標識であるH3K9me3へのKAT5の結合を促進することを示す。これによって、KAT5の仲介するATMキナーゼのアセチル化が引き起こされ、DNA損傷チェックポイントの活性化と細胞生存が促進される。また、クロマチンの変化それ自体が、KAT5のチロシンリン酸化およびATM依存性シグナル伝達を増強し得ることも確認され、がん原遺伝子c-Ablがこの修飾の仲介因子であることが明らかになった。これらの知見は、KAT5のチロシンリン酸化がゲノムおよびクロマチンの摂動の感知において重要な事象の1つであることを明らかにし、また、そのような過程でc-Ablが重要な役割を担っていることを明確にしている。

