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神経科学:鳴禽類とヒト乳幼児における音節組み合わせ能力の段階的獲得

Nature 498, 7452 doi: 10.1038/nature12173

ヒトの言語は、鳥のさえずりと同様に、音節を新しい順序で並び替える能力を基盤としている。しかし、この能力が個体の発達過程でどのように獲得されるかは、ほとんどわかっていない。我々は、キンカチョウ(Taeniopygia guttata)を対象とした実験的手法とジュウシマツ(Lonchura striata domestica)や言語獲得前のヒト乳幼児を対象とした自然な発声の発達過程の分析とを組み合わせて、発声学習をするこれら3種の生物で音節組み合わせ能力が生じる様子を調べた。そして音節組み合わせの獲得に共通した段階的パターンがあることを見いだした。最初の研究では、あるさえずりを手本として歌うように若齢のキンカチョウを訓練し、次に目標を変えて、これらのキンカチョウに、音節の順番を入れ替えたり、2つの音節の間に新たな音節を挿入したりしたさえずりを手本として歌うよう訓練した。すると、どのキンカチョウも、複数の段階を経てこの置換作業を行った。すなわち、新たに2つの音節の組み合わせを学び直すことで段階的に目標の並び方に近付いたが、鳥によってはこの学習に時間がかかりすぎ、最終段階に達しなかった場合もあった。同様に、もっと複雑なジュウシマツのさえずりにおいても、さえずりの系列上の分岐や双方向遷移は、より限局された2つの音節の組み合わせ学習から始まって段階的に達成された。言語獲得前のヒト乳幼児の喃語にも、同様のパターンが見られた。喃語の繰り返し配列から多様な配列へと一度に変化するのではなく、新しい音節タイプを含む2音節の組み合わせのそれぞれが発達の過程で非同期的にゆっくりと段階的に獲得された。これらの結果を総合すると、複数の種を通して保存されている共通の発声生成過程があることが明らかになった。ヒト乳幼児において組み合わせを理解する能力が先に生じ、組み合わせを作り出す能力が後に生じることが以前から指摘されてきたが、この時間的なずれは音節の新たな組み合わせを作り出すことが運動学習として難しいために生じた可能性が示唆される。

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