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細胞:未分化な間葉系前駆細胞のCXCL12は造血幹細胞の維持に必要である

Nature 495, 7440 doi: 10.1038/nature11926

造血幹細胞(HSC)は主に骨髄に存在しており、骨髄ではストローマ細胞からのシグナルがHSCの自己複製、増殖および移動を調節している。骨内膜に接着する骨芽細胞に加えて、血管内皮細胞、CXCL12高発現細網細胞、レプチン受容体陽性ストローマ細胞およびネスチン陽性間葉系前駆細胞を含む血管周囲のストローマ細胞はすべて、HSCの維持に関与しているとされている。しかし、特定の未分化な造血細胞(HPC)のサブセットが、周囲のストローマ細胞、およびそれらが産生する調節分子によって特定されるニッチに局在しているか否かはわかっていない。CXCL12(chemokine (C–X–C motif) ligand 12)は、HSCおよびリンパ系前駆細胞の両方を調節し、また、これらのストローマ細胞種すべてに発現している。本論文では、ニッチ候補であるストローマ細胞種のCxcl12を選択的に欠損させ、HPCに与える影響を解析した。骨基質を石灰化する骨芽細胞のCxcl12を欠損させても、HSCあるいはリンパ系前駆細胞に影響はなかった。オステリックスを発現しているストローマ細胞(CXCL12高発現細網細胞および骨芽細胞を含む)のCxcl12を欠損させると、HPCの末梢血への構成的な動員およびBリンパ球系前駆細胞の枯渇が引き起こされるが、HSCの機能は正常である。血管内皮細胞のCxcl12を欠損させると、長期造血再構築活性が軽度に低下する。特に注意を引くのは、Prx1–cre(Prx1はPrrx1としても知られている)を用いた、ネスチン陰性の間葉系前駆細胞のCxcl12の欠損によって、HSC細胞数、長期造血再構築活性、静止期のHSCおよびリンパ系共通前駆細胞数が顕著に低下することである。これらのデータは、オステリックスを発現しているストローマ細胞は骨髄でBリンパ球系前駆細胞を支持し、HPCを保持する別のニッチを構成していること、また、血管内皮細胞や間葉系前駆細胞を含む、血管周囲領域のストローマ細胞でのCXCL12の発現はHSCを支持することを示唆している。

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