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発生:PRC1は雌性始原生殖細胞の性分化のタイミングを調整する

Nature 495, 7440 doi: 10.1038/nature11918

哺乳類における始原生殖細胞(PGC)の性分化は、環境からの外的要因により決定される。マウスの雌性PGCでは、中腎から供給されるレチノイン酸に応答して、Stra8(stimulated by retinoic acid gene 8)の発現と減数分裂が誘導される。レチノイン酸シグナル伝達は発生中に広範囲に作用することが知られているが、PGCで適切なタイミングでStra8が発現されて、減数分裂の開始を可能にする分子機構はわかっていない。本研究では、ポリコーム抑制複合体1(PRC1)の中心的な構成因子であるRing1とRnf2について、PGCの発生における遺伝子量依存的な役割を明らかにした。これら2つのパラログは共に、妊娠10.5日から11.5日の間のPGCの発生に必須である。Rnf2は、その後の雌性PGCでのOct4(別名Pou5f1)とNanogの高発現レベルの維持、および減数分裂期遺伝子の早期発現誘導と減数分裂前期への早期進行の防止に必要である。化学的にレチノイン酸シグナル伝達を抑制すると、Rnf2を欠失した雌性PGCにおける早まったOct4の発現減少とStra8の活性化が部分的に抑圧された。クロマチン免疫沈降法による解析から、PGCではStra8がPRC1とPRC2の直接の標的であることが示された。これらのデータは、PRC1の遺伝子量が、PGCの発生と雌性PGCの性決定のタイミングの調節に重要であり、それはPRC1が外部からのレチノイン酸シグナル伝達に対して拮抗的に働くためであることを示している。

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