Article

細胞:FOXO3Aは造血幹細胞での保護的オートファジープログラムを指示する

Nature 494, 7437 doi: 10.1038/nature11895

血液産生は、自己複製能のあるまれな造血幹細胞(HSC)によって確実に行われている。HSCの一生を通じての活動と関連するさまざまな細胞ストレスに対して、HSCが適応する仕組みはわかっていない。本研究では、オートファジーが代謝ストレスからHSCを保護する必須の機能であることを明らかにする。マウスHSCは、短寿命の骨髄系子孫細胞とは対照的に、ex vivoでのサイトカイン除去や、in vivoでのカロリー制限の後、オートファジーをロバストに誘導する。飢餓に際し迅速にオートファジーを誘導できるようにHSCに準備をさせておく遺伝子発現プログラムの維持に、FOXO3Aが非常に重要であることが実証された。特に、老化したHSCが、正常なFOXO3Aによるオートファジー誘導性の遺伝子プログラムを保持していること、また、継続的オートファジーはエネルギー危機を軽減し、生存を可能にするために必要であることが今回わかったのは重要である。今回の結果は、オートファジーがHSC区画の一生を通じての維持や、古い衰えた血液系を支援するために必須であることを証明している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度