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宇宙:惑星規模の衝突のモデルによって明らかになった小惑星4番ベスタの構造

Nature 494, 7436 doi: 10.1038/nature11892

小惑星4番ベスタは、変成を受けていない大きな原始惑星であると見られ、その表面組成は、HED(ハワーダイト–ユークライト–ダイオジェナイト)隕石とよく似ている。南半球は巨大衝突の痕跡が大勢を占めているが、これまでの衝突モデルでは、観測される地形を再現できていない。ベスタの南半球が、重なり合っている2つの盆地によって占められているという最近の発見により、ベスタの地形をより正確にモデル化する機会が得られる。本論文では、重なり合う、2度の惑星規模の衝突を受けたベスタの全球的進化の三次元シミュレーションについて報告する。ベスタの観測された地形を細かく再現し、衝突によって掘削された形状や放出物の堆積の地図を示す。もっと若くおよそ10億年前に形成されたレアシルヴィア盆地に観測されるらせんパターンは、クレーター崩壊の際のコリオリ力に起因する。北半球に露出した表面物質は約20 kmの深さに由来する。一方、我々のモデルによれば、南半球の2度にわたって掘削された地形の内部に露出した物質は約60〜100 kmの深さに由来する。もしベスタが、層状構造を持った完全に分化した原始惑星として生じたとすれば、我々のモデルでは純粋なダイオジェナイトとカンラン石に富んだ岩石からなる広い領域の存在が予測される。だが、こうしたものは観測されず、このことはおそらく、ベスタの外層の100 kmほどは、超苦鉄質の貫入(ダイオジェナイト)を伴う主に玄武岩質地殻(ユークライト)からなることを意味している。

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