Letter
宇宙:空間的に解像された磁気ブレードからの太陽コロナにおけるエネルギー解放
Nature 493, 7433 doi: 10.1038/nature11772
太陽の外層大気すなわちコロナには、少なくとも2種類の加熱機構が存在することが、現在明らかになっている。波動加熱は、太陽周期の静穏時に広く見られる機構となる可能性があり、コロナを150万 Kまで加熱するのに寄与している。活動コロナには、200万〜400万 K に達するため、さらなる加熱が必要であり、理論からは、この熱は磁気の「ブレード(編組)」が再結合し、ほどけることから生じると考えられている。その過程を裏付ける根拠が推測されているが、広く認められている訳ではない。なぜなら観測例が少なく、およそ0.2秒角の幅を持つと考えられている、より合わされた磁気のらせん構造が解像されていないためである。微細スケールでのより合わせの様子は、彩層で観測されているが、コロナではまだ観測されていない。本論文では、コロナ活動領域の磁気ブレードが再結合・弛緩し、約400万 Kまでこの構造を加熱するのに十分なエネルギーを散逸させているのを、0.2 秒角の解像度で観測したことについて報告する。我々が5分間観測した結果からは、活動領域の全体に及ぶ支配的な加熱機構として、磁場の再結合とその後に続く弛緩を明確に確認できないが、我々の事例で観測された磁場の弛緩から考えられるエネルギーは、観測された加熱に十分である。

