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免疫:気管支上皮細胞によるアポトーシス細胞の除去は気道炎症に重大な影響を及ぼす

Nature 493, 7433 doi: 10.1038/nature11714

肺の上皮細胞は、気道中のアレルゲンに対する免疫応答に影響を与えることがある。気道上皮細胞は、環境アレルゲンに接触した後にもアポトーシスを起こすが、そうした細胞が除去される仕組みや、気道炎症に対するアポトーシス細胞の影響については、それほどよく知られていない。今回我々は、気道上皮細胞が、低分子GTPアーゼRac1による細胞内シグナル伝達に依存して、アポトーシスを起こした上皮細胞を効率よく貪食し、抗炎症性サイトカインを分泌することを示す。マウスモデルで気道上皮細胞特異的にRac1発現の欠損を誘導すると、上皮細胞による貪食の障害と抗炎症性サイトカインの産生異常が起こる。このマウスで、イエダニ抽出物もしくは卵白アルブミンをアレルゲンとして用いて鼻腔内初回抗原刺激と攻撃投与を行うと、炎症の悪化、Th2サイトカインの分泌増強と気道過敏性が起こり、それに伴って肺胞洗浄液中のインターロイキン(IL)-10の低下が見られた。Rac1欠損上皮細胞では、アレルゲンもしくはアポトーシス細胞と接触した場合に産生されるIL-33量がかなり多くなり、それに伴ってnuocyte様の細胞数の増加が見られた。外部からのIL-10投与は、Rac1欠損マウスの気道炎症表現型を「救済」し、IL-33の産生が低下した。まとめると、この遺伝学的および機能的研究は、気道上皮細胞によるRac1に依存した貪食が抗炎症性環境の確立に果たす新規の役割を示すとともに、気道での細胞クリアランスの欠陥が一般的なアレルゲンに対する炎症応答にかかわっている可能性を示唆している。

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