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再生医学:哺乳類の心臓は既存の心筋細胞により再生する

Nature 493, 7432 doi: 10.1038/nature11682

近年の研究で、成体の哺乳類で心臓の細胞が作り出されていることが示されたが、産生の頻度や新たな心臓細胞の供給源についてはまだわかっていない。いくつかの研究で、心筋細胞となる始原細胞へと分化する幹細胞の割合が高いことが示唆されている。また別の研究では、新たな心筋細胞が生じる頻度が非常に低いことが示唆され、またこうした細胞は既存の心筋細胞の分裂に由来すると考えられている。本研究では、安定同位体標識による遺伝学的細胞運命地図作製と、複数の同位体によるイメージング質量分析法という、2種類の異なるパルスチェイス法を組み合わせて用い、正常な加齢の際の心筋細胞の生成は既存の心筋細胞の分裂によって低頻度で起こっており、この生成過程は心筋損傷に隣接した部位では加速することを示す。正常な加齢過程や心筋の損傷後には、細胞周期活性が多倍数体化と多核化を引き起こすとともに、2倍体で単核の新規心筋細胞をもたらすこともわかった。これらの結果は、哺乳類の正常な心筋の恒常性維持や心筋傷害後の心筋細胞置換に対する主な供給源が、既存の心筋細胞であることを示している。

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