Letter

宇宙:天の川銀河中心から放出される磁化した巨大なアウトフロー

Nature 493, 7430 doi: 10.1038/nature11734

天の川銀河核には、超大質量ブラックホールのほかに非常に活動的な星形成領域があることが知られている。最近の観測からは、(銀河面に対して)銀河中心の上側と下側の遠方まで広がっているγ線放出領域、いわゆる「フェルミバブル」が明らかになっている。これらが銀河核の星形成によって発生しているのか、中心ブラックホールのクエーサー的なアウトバーストによって発生しているのかはわかっていない。さらに、この構造の磁場に関する情報は何も報告されていない。本論文では、3つのリッジ状の下部構造を持つ2つの巨大な直線偏波した電波ローブが銀河中心から放出されていることの観測について報告する。ローブはそれぞれ、銀河バルジ内で60°程度広がっており、フェルミバブルに密に対応している。そして、ローブは最大15マイクロガウスに達する強い磁場によって満たされている。我々は、電波ローブが、ブラックホールではなく星形成に駆動される、銀河中心の200パーセク程度の領域からの双円錐アウトフローに由来しており、銀河ハローに約1055エルグという膨大な量の磁気エネルギーを輸送していると結論した。リッジはこのアウトフローに巻きついており、少なくとも1000万年にわたる中心部の星形成活動を記録したいわば「レコード」の性質があることが示唆される。

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