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免疫:CCR5は黄色ブドウ球菌のロイコトキシンEDの受容体である
Nature 493, 7430 doi: 10.1038/nature11724
ポア形成毒素は、多くの細菌性病原体にとって重要な毒性因子であり、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)による宿主細胞殺滅に重要な役割を果たしている。黄色ブドウ球菌は、ポアを形成する二成分ロイコトキシンをコードし、これらのロイコトキシンは好中球に対して毒性を持つが、それ以外の免疫細胞も特異的標的とする。ブドウ球菌の殺白血球活性が初めて報告されてから数十年が経つが、多様な免疫細胞に対するロイコトキシンの選択性の土台となる宿主因子はいまだに不明である。今回我々は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の共受容体CCR5が、黄色ブドウ球菌のロイコトキシンED(LukED)が骨髄系細胞とTリンパ球の一部を細胞毒性の標的とするのに必要な細胞性決定因子であることを突き止めた。さらに、LukEDによる細胞殺滅はHIV治療薬マラビロクなどのCCR5受容体アンタゴニストにより阻害されることも示す。CCR5欠損マウスは致死的な黄色ブドウ球菌感染に対しておおむね抵抗性を示し、黄色ブドウ球菌の病原性にCCR5標的化が重要であることが明らかとなったことは注目すべきである。したがって、LukEDによるCCR5+白血球の除去は黄色ブドウ球菌の新たな免疫回避機構を示唆しており、これは治療標的になると考えられる。

