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細胞:DNA複製ヘリカーゼによるタンパク質障害物の回避

Nature 492, 7428 doi: 10.1038/nature11730

DNA複製ヘリカーゼは一般に、DNA二重らせんの一方の鎖を囲むように1個の六量体を形成し、その鎖に沿って動きながら相補鎖を剥がすように外して、DNAらせんをほどく(立体排除と呼ばれる)。これに対し、サルウイルス40(SV40)のDNA複製ヘリカーゼであるラージT抗原は、2個の六量体が重なり合った形で機能し、中央の穴を通る二本鎖DNAを少しずつ押し動かして、一本鎖DNAを横方向へはみ出させると報告されている。今回我々は、単一分子解析とアンサンブル解析を用いて、SV40複製起点上で集合させたラージT抗原が、1個の六量体の形で働いて、一本鎖DNA上を3′ → 5′方向へと移動し、効率よくDNAをほどくことを明らかにした。意外なことに、ラージT抗原は移動中の鎖にDNA–タンパク質間の架橋があっても乗り越えてDNAをほどいていくことから、ラージT抗原は、環を開いてかさばる付加物を回避している可能性が考えられる。これらのデータを総合すると、複製ヘリカーゼの作用機構は非常に広く保存されていることが明白であり、また複製ヘリカーゼとDNA損傷との相互作用に、新たな種類の柔軟性があることが明らかになった。

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