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脳:内嗅領グリッド地図は離散的である
Nature 492, 7427 doi: 10.1038/nature11649
内側嗅内皮質(MEC)は、自己の位置を動的に表現する脳内回路の一部を成している。この脳内表現の指標はグリッド細胞が作るもので、この細胞は、動物が空間内の特定位置にいるとき発火する受容野を六角形の繰り返しパターンにして環境空間を埋め尽くしている。しかし、解剖学的サンプリングが限られているため、このグリッドシステムが統一システムなのか、お互いに独立しているモジュールの集合なのかは、わかっていない。今回、各ラットについて最高186個のグリッド細胞から記録をとった結果、グリッド細胞が集団化して層縦断的で解剖的に重なりのある少数のモジュールを形成していること、各モジュールには異なるマス目スケール、方向、非対称性があること、シータ振動による調節を受けることがわかった。これらのモジュールは、環境の形状が変わるとそれぞれ独立に応答できる。こうしたグリッド地図の離散的配置とモジュールの見かけ上の自律性は、ほかの複数の感覚系で知られるような連続的な変数に沿って漸化的に配置された地図とは異なるもので、グリッド地図のモジュール性が局所的な自己組織能を持つネットワークの動力学的産物である可能性が考えられる。

